紹介文
図解雑学シリーズ『名将に学ぶ世界の戦術』(ナツメ社) 

古今東西の戦いにおける偉大な指揮官たちの判断や行動を追体験することにより、戦いに勝つための原理や原則を具体的に理解できる。 
世界の戦史における勝敗の決定的瞬間を解明するため、それぞれの戦術を45の具体的な戦例を挙げ、図示してわかりやすく解説。 

出版社:ナツメ社 
税込価格:1,575円 


「はじめに」から抜粋 

あらゆる動物は生存と繁栄を究極の目的としてこの世に存在し、この究極の目的を脅かす他の動物、すなわち「天敵」と生きるか死ぬかの戦いを繰り広げてきた。人間もまた動物である以上、この自然の摂理から逃れることはできない。しかも、人間は他の動物と異なり、同種内でこの生存と繁栄を脅かしあう。それは人間だけが将来を見越して目的を設定し、自ら敵を定めて戦略的に行動する知能を有しているからに他ならない。それゆえに人類の歴史は戦争の歴史であり、いつの時代にもその転換点には必ず大きな戦争があった。そして、その勝者こそが次の時代の歴史を築き上げてきたのである。・・・ 

内容紹介 

第1章 戦術とは何か 
  
人間は「戦う」存在 
戦略・戦術・戦法 
戦略・戦術的思考 
戦力と戦術 
戦術行動 
戦勝の原則 

第2章 攻撃行動 

遭遇戦における「先手必勝」
 ・・・山崎の合戦 
遭遇戦において両翼を二重包囲
 ・・・カンネの戦い 
遭遇戦において両翼を包囲
 ・・・摺上原の合戦 
遭遇戦において一翼を包囲
 ・・・ファルサルスの戦い 
背水の陣で大軍を阻止しつつ一部をもって包囲
 ・・・井けい(せいけい)の戦い 
遭遇戦における翼側突破
 ・・・ブライテンフェルトの戦い 
遭遇戦において攻撃方向を偽騙して突破
 ・・・砂丘の戦い 
遭遇戦における中央突破
 ・・・アウステルリッツの戦い 
陣地攻撃における包囲
 ・・・インダス河の戦い 
集結する敵を完全包囲
 ・・・セダンの戦い 
陣地攻撃における包囲の失敗例
 ・・・ガザラの戦い(前段)、奉天の会戦 
陣地攻撃における翼側突破
 ・・・ロイテンの戦い 
陣地攻撃における中央突破
 ・・・ブレンハイムの戦い、ガウガメラの戦い 
追撃における迂回
 ・・・イエナ〜アウエルステットの戦い 
追撃における包囲
 ・・・賎ヶ嶽の合戦 
夜間攻撃
 ・・・川越の合戦 
渡河攻撃
 ・・・日露戦争・鴨緑江渡河作戦 
市街地の攻撃
 ・・・WWUベルリン攻略 

第3章 防御行動 

永久築城による防御
 ・・・ダラの戦い、西南役熊本籠城 
周到準備による防御
 ・・・千早城の戦い 
応急防御
 ・・・ゲディスバーグの戦い 
陣前出撃
 ・・・沖田畷の戦い 
反 撃
 ・・・ロスバッハの戦い 
面の防御
 ・・・ノモンハン事件 
対上陸防御
 ・・・ガリポリ作戦 
島嶼の防御
 ・・・硫黄島の戦い、占守島の戦い 
河川の防御
 ・・・渡辺橋の戦い、宇治川の戦い、京洛の戦い 
市街地の防御
 ・・・WWUスターリングラード 
対 陣
 ・・・小牧の対陣 

第4章 後退行動・遅滞行動(複合行動) 

領民を擁した状態での後退行動
 ・・・長坂の戦い 
敵の圧迫下での後退行動
 ・・・WWUダンケルク 
企図を秘匿した後退行動
 ・・・キスカ島撤退作戦 
戦場離脱作為のための戦闘
 ・・・湊川の戦い 
敵中突破の後退行動から複合行動へ
 ・・・島津の退き口 

第5章 奇襲・急襲・強襲 

夜戦による奇襲
 ・・・大原(筑後川)合戦 
新兵器による奇襲
 ・・・へースティングの戦い 
誘致導入による奇襲
 ・・・蘇芬戦争スオムサルミの戦闘 
敵の弱点への急襲(兵糧輸送)
 ・・・官渡の戦い 
敵の弱点への急襲(集結地)
 ・・・ヒッティーンの戦い 
圧倒的な戦力を集中した強襲上陸
 ・・・ノルマンディー上陸作戦

2009/12/16